講座・教員 毛利考佑 准教授 MOURI Kousuke

研究テーマ

学習分析とバーチャル技術による教育・学習支援に関する研究

デジタル教科書とLMS(Learning Management System)の学習ログを用いた学習分析

本研究は,デジタル教科書システムやLMSを用いて教材の閲覧データを収集し,分析・可視化することで教育・学習改善に役立てる研究を推進しています.一般的に,LMSで教材をアップし,講義を行っている大学が多いですが,デジタル教科書システムを利用することで,どの講義でどの学生がどの教材のどのページを閲覧したかの学習ログを収集することが可能となり,分析の幅が広まります.本研究では,その収集したログを用いて,教材やページ推薦や閲覧パタンから教育・学習を改善することで学習効果を向上させる研究を行っています.

バーチャル教室・グループワーク部屋に関する教育・学習支援

教育分野にVirtual Reality (VR)を導入することで,学校の講義,実験や演習,英会話や防災訓練などの教育・学習を支援する研究が盛んに行われています。VRを用いた学習支援による体験型学習や対話型学習ができる環境を提供することで,学習者の知的好奇心の触発,モチベーションの向上,自主性・主体的な学びの向上等が期待されています。現状のVRを用いた教育・学習に関する研究は,教育・学習を支援できる環境の構築及びその構築したシステム評価をするものが多く、仮想空間内で収集することができる教育・学習データを分析・可視化することで,教育・学習の改善に活かす取り組みまで至っていません。そこで、本研究では,VR教室における教育・学習データ利活用に向けた学習分析に取り組んでいます。

協働する教育AIの研究開発

昨今,教育DXの推進により,学習者のきめ細かな教育・学習活動の履歴を教育ビッグデータとして蓄積されています.これにより,教 育ビッグデータを多種多様な分析・可視化を行うことで,学習者の学習傾向や理解度を明らかにすることができます.本研究では,教 育データの多種多様な分析・可視化結果に基づいて学習者に教育AIが協働的に議論・支援することができる協働学習の研究を行なっています.