講座・教員 宮崎大輔 准教授 MIYAZAKI Daisuke

研究テーマ

物理現象の解析にもとづくコンピュータビジョン技術

照度差ステレオ法

照度差ステレオ法という技術を用いた表面形状計測の研究をおこなっています.物体に光を照射すると,その形状に応じて陰影が生じます.逆に言うと,陰影を解析すると形状が求まるということです.様々な方向から光を物体に照射して,光の方向に応じた陰影の違いを解析します.その際,どの方向から光を照射したか区別をつけるため,全てのランプを異なる色にしています.

偏光解析

偏光という物理現象を解析して,物体表面形状を計測する研究をおこなっています.光は波なので振動しています.振動方向が偏る現象を偏光といいます.物体表面を反射した光の偏光状態は形状や材質に応じて変化します.逆に言うと,光の偏光状態を解析することで,物体表面の形状や材質を取得することが出来ます.

色覚

様々な色覚を持つ人達のために,画像の色を変換する技術を開発しています.ヒトは三種類の視細胞で赤,緑,青の色を知覚しています.しかし,ヒトの色覚は多様であり,赤・緑・青を知覚すると単純にひとくくりにすることは出来ません.例えば,上の図で「29」と書かれている図形ですが,ヒトによっては「70」という数字として知覚します.そういった多様な色覚に対応した色変換アルゴリズムに取り組んでいます.