学生からの声STUDENT VOICES

学生紹介インタビュー

  • VOICE 01佐伯 奏飛 (知能工学科3年)

    Essay - ここから未来を拓く
    人工知能やプログラミングなどの知識や技術を十分に備えた人材に

    ・プログラミングに魅了され
    数ある大学の中から本学を選んだのは、教師を目指せるだけでなく、情報科学部、国際学部、芸術学部と性質の異なる 3 つの学部があるので自分とは違う夢や考えを持った人たちに出会うことかでき、少人数教育の中で交流することができるだろうと考えたからです。実際に 1 年次に履修する「 3 学部合同基礎演習」では、学部を越えた少人数クラスで与えられた課題に挑みました。その間にしつかりコミュニケ ー ションを図ることができたため、視野が広がったと感じています。授業では、想像していた以上にプログラミングを学ぶ科目が豊富で、だんだんとその面白さに魅了されていきました。現在は SE(システムエンジニア)になるのが将来の夢となり、日 々 学びを深めています。プログラミング言語はPythonから始まり今では10言語程度使えるようになりました。

    ・システム開発に没頭
    3 年次の「知能工学実験」は特に面白く、強く印象に残っている授業です。人工知能を活用し、コンクリ ー ト構造物のひび割れを検出するプログラムの精度をグル ー プごとに競うのですが、私のグル ー プだけが検出できたひびがあり、満足のいく結果を出すことができました。また、意見をまとめ、協力しながら答えを導き出す作業の楽しさ、難しさ、大切さも学べ、社会に出た時に必要なスキルも身に付けることができました。授業以外では、2 年次に、学生と教員で、職員の業務軽減を目指すプロジェクト「業務改善タスクフォース」のメンバーとして活動し、履修登録Q&Aシステムとして、履修に関する質問に応答するチャットボットを開発しました。開発中は、大学院や学部の先輩方との技術や知識の差に圧倒され、もっと学ばなければならないことを痛感しましたが、気付けば朝からタ方まで食事も取らず活動に没頭することもあり、プログラミングは自分に向いていることを再確認しました。

    ・就活時、手厚いサポートを実感
    私は早期就活を行い、3 年次に1社から内定を頂きました。その就活でフル活用したのが、本学のキャリアセンターです。インターン先の企業から突然声が掛かり、急きょ始まった就活だったのでどうしたら良いか分からず、初めてキャリアセンターに足を運びました。それから約 2 週間、毎日のように通い続け、エントリーシートの添削や面接の練習に対応してもらいました。面接練習では具体的なアドバイスがもらえ、相手がイメ ー ジしやすい話し方が身に付き、エントリーシートの添削では、書き直すうちに志望動機や自分の強みも明確になり、成長を実感しました。こんなに手厚くサポートしてくれるキャリアセンターがあるのも、本学の魅力の一つです。

    ・大学院に進学した後、社会に貢献できるSEに
    内定を頂いた企業で働く予定でしたが、社会実装を見据えた興味深い研究テ ー マに出会えたため、大学院へ進学することにしました。研究に取り組む過程での問題発見、問題解決、プレゼンテーションなど、実践的な力を身に付けるとともに、プログラミングカに磨きをかけたいと思っています。情報科学部の大きな魅力は、やはりプログラミングに触れる機会の多さです。私自身も、講義や実験プロジェクトを通じて、プログラミングの面白さや重要性を知ることができました。本学で培った技術や知識を生かし、企業や社会に貢献できるSEを目指します。

    (広島市立大学 CAMPUS GUIDE BOOK 2025より)

  • VOICE 02グエン・ハイ・ドゥオン (知能工学科2年)

    広島で実践的なAI技術を学ぶ
    ベトナムから留学 学んだ知識を持ち帰り産業の発展に貢献したい

    ・スマート農業と文化に惹かれて
    ベトナムのハノイ工科大学で電子通信工学を専攻し、通信ネットワークや電子機器に関する幅広い知識を学びました。卒業後、ベトナムで農業関連企業に就職し、 3 年間ICTの仕事に携わりましたが、そこで目の当たりにしたのは、農業現場におけるさまざまな課題でした。ベトナムにおいて農業の技術革新は必要不可欠と痛感した私は、農業の発展に貢献するために、日本で学ぶことを決めました。
    留学先に日本を選んだ理由は、日本がスマート農業の先進国の一つであることと、子どもの頃からベトナムで開催される日本文化交流祭に何度も参加していたため、日本の文化にも興味があったからです。広島市立大学に決めたのは、知能工学が学べるだけでなく、広島県がスマート農業に積極的だと知っていたから。しかも、ベトナムと広島とは非常に環境が似ているため、学んだことが比較的取り入れやすいだろうと考えた結果です。

    ・学びの中で夢が大きく発展
    広島市立大学では情報科学部の知能工学科に在籍し、主にディープラーニングや機械学習などAI技術について講義、演習や実験を通じて学んでいます。中でも近年注目されている大規模言語モデル(LLM)を活用したAIはとても興味深く、私の学びに対する意欲はどんどん高まっています。今はChatGPTやGeminiなどの仕組みに関してまだ理解を深めている段階ですが、今後はこれらのモデルの可能性を研究していきたいと思っています。
    こうして広島市立大学でAIやデータマイニングを学ぶうち、私の将来の夢も徐 々 に変わっていきました。今は培った知識を生かし、農業だけでなく、ベトナムのさまざまな産業の発展に貢献したいと考えています

    ・留学生にやさしい学びの環境
    集中して勉強ができる自習室や数々の参考書や専門書がそろう附属図書館、1年間に400枚無料で印刷できるプリンターなど、本学はとにかく学びの環境が整っています。また、教員とも学生とも距離が近く、レポート作成時には日本語の教員に相談ができますし、簡単な文章を作成するときは、同じ知能工学科に所属する日本人学生が助けてくれます。さらに、独自のポータルサイト「いちばる」を活用すれば、メールで講演や研修、イベントなどの情報も送られてきます。広島県はスマート農業の実証事業「ひろしまseedbox」に取り組んでいるのですが、私はその情報を「いちぼる」で得ることができました。
    留学生に対する奨学金制度も充実しており、国際交流推進センターでは手続きに関する相談が気軽にでき、アドバイスもしてもらえます。常に相談できる場所があることは、留学生にとって、とても心強いです。

    ・ベトナムの発展に尽くしたい
    現在、ITエンジニアの登竜門と言われる、日本の基本情報技術者試験(FE)に向けて勉強に励んでいます。これは私の将来の進路において重要な一歩で、日本の技術に精通し、人工知能の分野で活躍するための基盤を築くことに値します。
    卒業後は、大学院に進み、さらなる知識を得る予定です。その後は日本の企業で経験を積み、十分に能力を備えた上でベトナムに帰りたいと考えています。
    今は勉強とアルバイトの両立でなかなか時問が取れませんが、在学中に日本のいろんな場所を訪れ、いろんな人と出会い、日本の文化にも触れたいと思っています。そして、学んだことだけでなく、日本の素晴らしさ、日本の人の温かさをベトナムに伝え、2つの国をより強く結ぶ架け橋のような存在になれたらうれしいです。

    (広島市立大学 CAMPUS GUIDE BOOK 2025より)

  • VOICE 03河野 友泉 (知能工学科4年)

    いちだい暮らし
    日常と非日常と 不安も寂しさも乗り越えて

    ・変わらない日常
    「おはよう」っと、今日も相変わらず元気に部室のドアを開ける。が、そこに見慣れた顔は一人もいない。さてはいつものところか…。そう思い足早に向かったのは、学生会館。辺りを見回すと…いた、吹奏楽部のいつものメンバーだ。
    一年生の時は、講義以外の一日のほとんどを食堂でみんなと過ごした。リーズナプルな定食を食べたり、課題やテストの勉強をしたり、おしゃべりしたり、そして時々スイーツ。学生会館にも誰もいない時は、語学センター内の自習室に顔を出す。家だとどうも勉強する気にならず…。落ち着いて勉強できる個人プースはありがたかった。三年生後期にもなると午前、午後とどちらも講義が入っているのは週に一回程度。どちらも今ではあんまり使わなくなったな、と学校生活を思い返しながら、今日も車でニ時間の通学ドライプ。交通安全講習会を受講すれば、車通学がOKだなんて、遠距離の私には本当にありがたい。

    ・先生との最適な距離感
    高校時代の先生に「大学は担任がいないから放っておかれるぞ」と言われ続けた。しかし、今は「そんなことないですよ」とぜひ伝えたい。教室で講義を受けたのは一年次のみではあるが、先生は物腰柔らかく、親身になって質問に答えてくれる。想像していたよりも遥かに距離感が近いのだ。特に講義時間以外に質問に答えてくれるオフィスアワーでは、講義内容、テストのみならず進路についてまで、さまざまな相談に載ってもらった。
    そう、一年次は楽しかった。部活にも入り、クラリネットを楽しく吹き、学内イベントでも演奏し、そして友達も多くでき…。

    ・まさかの事態
    楽しかった大学生活を一気に奪っていったのは、今も収束が見えない新型コロナウイルス。ニ年次の講義は全てオンラインとなった。プログラムを作る情報科学基礎実験を毎日部屋のパソコンに向かって受講する日々。時に学校から送られてくる実験キット。開いてみて、大きなキットに驚くこともしばしば。お酒が飲める年齢になったのに、初めての飲み会はオンライン飲み会。一年次に友達とした旅行の約束はそのままに。不安で寂しくて…。
    それでも三年生になってからは、状況が少しずつ好転。前期のグループワークこそオンラインではあったが、後期のCG画像制作なんかは対面。やっとだ。部活も一年ぶり。特に十月に開催された大学祭は一番の思い出。三年生が主体になって動く最後の舞台。これからは一・ニ年生、任せた。

    ・まだ、まだまだ…
    年々早くなる就職活動の波にうまく乗り、四年生になる前にとある企業から内々定をいただいた。「ICT技術でこれからの未来を創造し社会に貢献する」就職活動で自分が軸としていたことの一つ。漠然としているけど、そんな人になれたら、そんな未来を築けたら。
    大学生活残リ一年。どう過ごすべきか企業面接時に聞いてみた。すると「いろいろ楽しんでおけばいいよ」って。そうか。うん、そうだよな。まだやり残したことはある。まだ大学でやれることがある。

    (広島市立大学 CAMPUS GUIDE BOOK 2023より)

  • VOICE 04coming soon